Herokuの買収やForce.comの刷新で、一段とサービスが充実なSalesforce.comです。
セールスフォース、Force.comを刷新、CMSなど強化。VMforceはベータへ。Dreamforce'10
今年の前半、Force.comを使った開発に携わることがあり、当初すごく分かりづらかったのが、SalesforceとForce.comの関係でした。(会社としての)セールスフォースの方へ問い合わせ、教えてもらいましたので、当時まとめておきました。
こんな問題で分かりづらいと思うのは、私だけだったのかもしれませんが、せっかくなので、ブログにも記しておこうと思います。
Salesfoceには似て非なるもののアカウント体系があります。
その前に、まずは2つ(いまは3つになった様子)、ユーザーの利用するサービスを簡単に説明します。
【Sales Clound 2(以前のSalesforce CRM)】
こちらもログインするとForce.comと表示されますが、元々存在していたSalesforceのプラットフォームで、「顧客管理」とか、CRMに使うASPで提供される完成されたアプリケーション。
以前は、Salesforce CRM、1つで「SFA(営業支援)もCRM(コールセンター等で利用する)も」と言っていましたが、今は、CRMはService Cloud2という別サービスになっているようです。
用途が違うので、本来は別製品なのに...と思っていたので、私は別けて正解と思います。
CRM用のService Cloud 2については、Service Cloud 2に書かれています。
それぞれの詳しい説明は以下に。
【Force.com】
Javaに似た専用のプログラミング言語Force.comコード(旧名称:Apex)や画面の作成に使うマークアップ言語Force.comページ(旧名称:VisualForce)が使えるシステム開発環境です。
いわゆるPaaS(Platform as a Service)で、SFA(営業支援)、顧客管理、CRMとは全く関係のないアプリケーションも開発できます。
ただ、Force.comには、Sales Could 2に含まれる機能(私が使ったのは、Salesforce CRM、1つにまとめられていた頃ですが、たぶんService Cloud 2に含まれる機能も)を同梱していますので、SFAや顧客管理に関連したアプリケーションの開発に適しています。
Force.comのすべてのEditionについて、次の資料に書かれています。
「Force.com 全エディション比較表(PDF)」の資料の中で、また「Custom Cloud」というなぞの名称が登場していますが、意味的には単純にForce.comに置き換えてよさそうです。
さて、最近サービス拡張の激しいセールスフォースですが、大きく分け【Sales Clound 2(以前のSalesforce CRM)】と【Force.com】に分けてまとめました、各製品には次のようなEditionがあります。
【Sales Clound 2(以前のSalesforce CRM)】のEdition
Contact Manager Edition |
Group Edition |
Professional Edition |
Enterprise Edition |
Unlimited |
【Force.com】のEdition
Force.com Free Edition(旧名称:(Force.comの中のただの)Free Edition) |
Enterprise Edition(この中に、さらに「One App」と「Multiple Apps」がある) |
Unlimited Edition(この中に、さらに「One App」と「Multiple Apps」がある) |
Force.comの資料のはずが、冒頭でいきなり"Custom Cloud"、一旦Force.comと言ったのち、再度文中でいきなり"Custom Cloud"。最適なCustom Cloud Editonを選びましょうとあり、そのすぐ下にあるEditonの説明では、"Force.com Free"やら"Force.com Enterprise"、"Force.com Unlimited"。
でも、その下の表では、 "Force.com Free Edition"、"Enterprise Edition One App"、"Enterprise Editon Multiple Apps"、...
用語の使い方みると、わざと理解しずらいようにしてるとしか、思えない...("Force.com Enterprise Edition"と(ただの"Enterprise Edition"は同じものなのでしょうけど、同じ資料、同じページの中でわかわざ違う呼び方するのが理解できない。紙のスペースの問題?PDFなのに?)
【Sales Clound 2(以前のSalesforce CRM)】と【Force.com】、一見別々に存在、別々の製品・サービスですが、「組織」および「アカウント」はSalesforce、Force.comを通してユニークでなければなりません。
ちなみに、「組織」とはセールスフォース社のアプリケーションを利用する組織、グループ、会社などの単位を指します。普通に言えば、「組織」=「利用する企業」です。
まあ、「アカウント」はセールスフォース社のアプリケーションを利用する利用者、1名1名の単位で、WindowsやGoogleを利用するときの"アカウント"と、同じ意味です。
つまり、あるシステム開発会社(A社とします)が自社で利用するため"Sales Clound 2"を利用した後(このとき
、「組織」と「アカウント」を"Sales Cloud 2"へ登録します)、別の会社(B社とします)からForce.com上で動作するアプリケーションの開発依頼を受けたとき、開発用にForce.comのDeveloper Editionを登録しよとしたとします。
Force.comのDeveloper Editonには、"Sales Cloud 2"へ登録した「組織」と「アカウント」は使えず、別の「組織」、「アカウント」を登録する必要があります。
「アカウント」はメールアドレスではないので、何も困らないといえばそうですが、「アカウント」にメールアドレスを使うこともあり、そのとき"Sales Cloud 2"に登録済みのアカウント(メールアドレス)が使えないといったことがおこります。
シンプルソフトの場合、2007年にSaleforce.comのSalesforce CRMに、simplesoft.co.jpドメインのメールアドレスをアカウントととして、登録しました。
その後、今年になって、Force.comにsimplesoft.co.jpドメインのメールアドレスでアカウントを作ろうとしたところ、登録できず、なぜか?と思って問い合わせたところ
【Sales Clound 2(以前のSalesforce CRM)】と【Force.com】、一見別々に存在、別々の製品・サービスですが、「組織」および「アカウント」はSalesforce、Force.comを通してユニークでなければなりません。
という理由があるのを知りました。
結局のところ、【Sales Clound 2(以前のSalesforce CRM)】や【Force.com】を使う場合、「アカウント」にはメールアドレス以外を登録したほうがよさそう、という話でした。
「アカウント」の通知先にメールアドレスを指定しますが、「アカウント」さえ異なれば、その「アカウント」に設定されているメールアドレスが重複していても、何ら問題ないそうです。
「アカウント」はメールアドレスと同じ形式の"xxxx@example.co.jp"の形式である必要があるものの、実在するメールアドレスである必要はないというのが、ややっこしくしてました。
「実在するメールアドレスである必要はない」と言われても、実在しないメールアドレスのようなものがあると混乱するので、実在するメールアドレスを「アカウント」名に使ったときに起こりやすい問題でした。
さらなる抜粋ですが、@ITのSalesforceのアカウントに関する記事。
http://www.atmarkit.co.jp/fcoding/articles/sf/01/sf01a.html
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